「保険で相続対策」をするメリットとは

「保険で相続対策」をするメリットとは

相続とは、亡くなった方が遺した財産やさまざまな権利や義務を、相続人が受け継ぐことです。相続した財産が一定の額を超えると、相続税を支払うことになります。
ここでは、じつは他人事ではない相続税について、みていきます。

相続税なんて関係ない?

「保険で相続対策」をするメリットとは

うちは大金持ちではないから、相続税なんて関係ないと思っている方は多いのではないでしょうか。2015年1月に行われた法改正によって、相続税の基礎控除額が引き下げられ、相続税の対象になる人は増加しました。

この改正により、東京都23区内では、4人に1人が相続税の納付対象になるといわれています。

相続税はいくらからかかるの?

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では、相続税はいくら以上相続すればかかるのでしょうか。
基礎控除額の範囲内であれば、相続税はかからないことになっています。

  • 基礎控除額 =3,000万円 +( 600万円 × 法定相続人の数)

たとえば、夫婦と2人子どもの家族で、夫が亡くなった場合、相続権利のある法定相続人は妻と2人の子どもの3人になります。

上の式にあてはめると…

  • 3,000万円 + (600万円 × 3人) = 4,800万円

基礎控除は4,800万円です。

このケースだと、相続した住宅や預貯金、有価証券などの総額が4,800万円までなら相続税は発生しませんが、4,800万円を超えた部分は相続税の対象になります。

「相続」が「争続」に?

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相続人が複数いるケースでは相続争いになることがあります。

親が持っていた土地家屋(6,000万円相当・預貯金はなしとする)を子2人で相続するケースでみてみましょう。長男は相続した土地家屋に住むことを希望し、次男は売却して2分割したいと考えています。

相続税の基礎控除額は 3,000万円 +(600万円 × 2人)なので4,200万円。 6,000万円(相続財産)- 4,200万円(基礎控除額)1,800万円が相続税の対象になります。
相続税は相続した割合によって支払うことになります。

相続の権利はそれぞれ1/2あるので、次男のいうように土地家屋を売却すれば、1人あたりの相続財産は3,000万円です。そのうち相続税の対象は1,800万円の1/2にあたる900万円です。

もしも長男が1人で土地家屋を相続すると、1,800万円分に相続税がかかります。
また、次男は最低限相続できるはずだった財産(遺留分)を請求できます。長男は土地家屋を相続する代わりに、次男に現金で遺留分を支払う必要が出てきます。

遺留分は相続人が亡くなった方の子にあたる場合、法定相続分の1/2になります。このケースでは法定相続分は3,000万円なので遺留分は1,500万円となります。

長男は1,500万円の遺留分を次男に支払い、その上で相続税も支払わなければなりません。遺産には預貯金がありませんので、長男にとって大きな金銭的負担になります。
また、次男は3,000万円が1,500万円に減ることを納得しかねて争いになる、ということも考えられます。

このようなことを避けるために、生命保険を活用して相続準備をする方法があります。

生命保険や死亡退職金の非課税限度額

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相続人が生命保険や死亡退職金を受け取る際、ある一定の金額以内であれば非課税になるケースがあります。
非課税になる金額(非課税限度額)の計算方法が以下です。

  • 非課税限度額 500万円 × 法定相続人

法定相続人が妻、子2人の場合、上の式にあてはめると…

  • 500万円 × 3人 = 1,500万円

非課税限度額は1,500万円です。

同じく、法定相続人が妻と子2人で、受け取る死亡保険金が1,500万円の場合と、2,000万円の場合、2つのケースで相続税はどのように異なるかをみてみます。

死亡保険金として1,500万円を受け取った場合

  • 1,500万円(死亡保険金) - 1,500万円(非課税限度額)=0円(相続税の対象)

全額非課税で受け取ることができます。

死亡保険金として2,000万円を受け取った場合

  • 2,000万円(死亡保険金) -1,500万円(非課税限度額)=500万円(相続税の対象)

差額の500万円に対し、相続税がかかります。

このケースでは1,500万円が非課税になるので、節税効果はとても高いといえるでしょう。
また、生命保険は、現金で受け取れるメリットがあります。
事前に話し合い、生命保険を活用することで、相続税の支払いや、遺留分の支払いに必要な現金を用意できます。

相続税なんか関係ないとはいえなくなってきました。親に土地家屋があれば、基礎控除額を超える可能性があるからです。
生命保険を上手に活用するなどで、相続が「争族」にならないように、事前に話し合いをしておきたいですね。

かわなかりさ

家計の時間ライター

大阪出身。化粧品会社を経営している美容一家で育ち、ビューティーアドバイザーとしてたくさんの女性の悩みを解決。 出産後、食の細い娘のためにキャラ弁を作りをはじめ、その後キャラ弁講師となりイベントや雑誌に出演。現在は、シニアライフプランナー時代の保険コンサルティングの経験を生かし、子育て中の立場から、家計、保険、住宅購入などマネーのライターとして活躍中。

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