【確定申告】青色と白色、何が違うの?

【確定申告】青色と白色、何が違うの?

はじめて確定申告をするとき、税務署で質問しようと思って出向いたら、税務署職員に聞かれたのは「白色ですか?青色ですか?」え?色?確定申告はカラフルなの!? と、戸惑っていたら「ああ、白色ですね。でしたら~」と流されたのですが、色って何なの?モヤモヤが止まりませんでした。そこで、今回は青色と白色の違いをお伝えします。

青色と白色の比較

そもそも、なんで青色、白色というのでしょうか。これは確定申告用紙の色のことだそうです。ちなみに青色申告は「青空のように一点の曇りもない申告をする」という願いが込められているそう。

では、青色と白色の違いを比較してみましょう。

青色申告

白色申告

記帳義務

簡易簿記

複式簿記

×

事前届け出

×

確定申告の
届け出書類

所得税青色決算書
(一部未記入でも○)
確定申告書B

所得税青色決算書
(全部記入)
確定申告書B

収支内訳書
確定申告書B

青色申告
特別控除

10万円

65万円

×

赤字処理・
減価償却の特例

×

専業専従者控除

妥当であれば金額の制限なし
(専従者の届け出が必要)

配偶者86万円まで
それ以外50万円まで

青色申告特別控除とは、青色申告をすることで、税額計算の対象となる所得から引ける金額です。正式な簿記原則にのっとった貸借対照表と、損益計算書(決算書)を提出しなければなりません。正直、簡易簿記とはいえ貸借対照表と損益計算書を作るのは大変な労力なので、青色申告をするなら複式簿記にしたほうが良さそうです。

白色申告ではこの控除を受けることができません。

事業専従者控除とは、自分の家族を従業員として雇っている場合、給料として控除できる額です。青色申告は経費になりますが、白色申告では経費にできません。そのかわり、配偶者を雇った場合は86万円、そのほかの人は50万円までの控除を受けることができます。

比べると結構違いますね。
ではそれぞれのメリット・デメリットは何なのでしょうか。

白色申告のメリット・デメリット

メリットはカンタンなこと

白色申告のメリットは何といってもカンタンなこと。
事前の届け出もいらないし、収支内訳書だけでいいので気楽です。単式簿記という、お小遣い帳や家計簿程度の記帳があればOKなので誰でも簡単に作れます。

白色申告は青色申告のように細かい数字がなく、正確な税金が把握できないため、税務署の判断で「推計課税」が行われる場合があります。これは、「本当はこれくらい税金がかかっているはず」と予想して課税がされるということです。


デメリットは特典がない

デメリットは、青色申告のような特典がないことです。特別控除もありませんし、赤字になっても繰り越すことができません。まだ回収していない売掛金の一部を費用として計上することや、自宅をオフィスにしたときの、家賃や光熱費を経費にできません。

上記を考えると、所得やかかった経費がそれほど多くない方や、会計のむずかしいことがわからない方は、白色申告がオススメです。

以前は、事業所得が300万円以下の白色申告者は、法律上の記帳義務がありませんでした。しかし、2014年1月から記帳・帳簿の保存制度の対象者が拡大され、個人事業を行っている全ての人は、 記帳と帳簿書類の保存が必要になりました。

これは、白色申告でも、記帳義務ができてしまったということ。記帳する手間は同じなら、青色申告をするほうが、さまざまな特典が受けられるというわけです。

青色申告のメリット・デメリット

メリットはたくさんの特典

青色申告には特典があります。

  • 青色申告特別控除(所得より最大65万円の控除)
  • 赤字を3年間繰り越して収入と相殺(純損失の繰り越し)
  • 貸倒し引当金を利用できる
  • 減価償却を1年で300万円まで一括計上
  • 家族従業員は給与として経費計上(青色事業専従者給与)
  • 自宅がオフィスの場合は家賃や光熱費を経費計上

並べるだけでもたくさんの特典が。ある程度収入が見込める事業者は、この特典を受けることで税金を払いすぎなくて済みそうです。

デメリットは面倒くさい

青色申告はいきなり「よし!今年は青で申告しよう!」と思いついても急には受け付けてもらえません。事前に「青色申告をするよ」という届け出が必要です。青色申告承認申請書を税務署に持参するか郵送しなければなりません。

期限は開業から2ヶ月以内。すでに事業を行っていて、白色から青色に変更するのはその年の3月15日までです。つまり、2016年3月15日までに変更すると、2016年度(2016年1月1日~2016年12月31日まで)の収入を申告する2017年の確定申告から青色申告にできます。
一度青色申告をすれば、次の年からは申請なしで青色申告ができるようになります。

また、白色申告の単式簿記と違って、簡易簿記・複式簿記は会計知識が必要になってきます。簡易簿記は10万円の控除、複式簿記は65万円の控除と大きな差になります。会計知識がなくても便利に使える会計ソフトもありますので、上手に利用して65万円の控除を受けられるようにしたいですね。

いざ確定申告!その流れ

確定申告の流れはこのようになります。

  • 青か白、どちらで申告するかを決める
  • 会計ソフトに1年の収支を入力する
  • 申告書を制作する(会計ソフトで出来る場合も)
  • e-Tax か 郵送(or持参)

e-Taxを利用すると、24時間いつでも提出できるのと、何よりも税務署に行かなくていいので便利。しかし事前準備が必要になります。事前準備は、「確定申告はスマホでe-Tax!お手軽&時短が2016年のトレンド」の記事をご確認ください。

申請書は、国税庁のサイト(https://www.keisan.nta.go.jp/h27/ta_top.htm#bsctrl)からも作成できます。

青色申告はむずかしくて面倒くさいイメージがありますが、会計ソフトを使うと会計知識がなくても意外と簡単にできます。これから会計ソフトの導入を検討するのであれば、クラウド型の会計ソフトが便利です。PCが万が一壊れてしまっても、ログインすればデータが残っているのは魅力です。

会計ソフトは無料で使えるものから有料のものまであります。会計ソフト代も経費にできるので、自分にあった使いやすいものを選ぶといいでしょう。

【確定申告】青色申告に便利!のオススメ会計ソフト3選
かわなかりさ

家計の時間ライター

大阪出身。化粧品会社を経営している美容一家で育ち、ビューティーアドバイザーとしてたくさんの女性の悩みを解決。 出産後、食の細い娘のためにキャラ弁を作りをはじめ、その後キャラ弁講師となりイベントや雑誌に出演。現在は、シニアライフプランナー時代の保険コンサルティングの経験を生かし、子育て中の立場から、家計、保険、住宅購入などマネーのライターとして活躍中。

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